マシンビジョンライティング株式会社
Machine Vision Lighting Inc.
 


2016年6月8 日(水),9 日(木),10 日(金)の3日間、パシフィコ横浜にて開催された画像センシング展に出展させて頂きました。


今回の展示会は、主催者発表でも昨年12月に開催された国際画像機器展よりも大幅に入場者数が多く、弊社ブースへも200名を越えるご来場をいただきました。本当に、ありがとうございます。


弊社の出展コマは1コマなので、何人かのご来場者から、「ここはいつも込んでいて、ゆっくり見ることができない」などとご意見を頂きました。


今回は、話題のVISA照明のアプリケーションにターゲットを当てた展示をさせて頂きました。



これまで、金属表面や光沢面を持つワークの撮像には、私も大変苦労してきましたが、VISA照明では、なんとその3D情報が、通常のレンズやカメラで簡単に1ショットで撮像できると言うことで、今回も前回に引き続き、大変ご好評を頂きました。



たとえば、これは、スプリングワッシャーの撮像例ですが、これを見ると、ワッシャーの表面の傾きが一様でないことがよく分かります。


もちろん、表面のキズや欠け、打痕、歪み等、これまで難しかった特徴情報の抽出が、画像1枚ですべてできてしまいます。


これは、実際に、複数個のスプリングワッシャーを順に撮像して、モニターに表示していますが、モニターに表示されているのは、撮像された生画像です。


来場者は、画像処理後に勝手に色を付けているのだろうと思われた方もいるようですが、これが生画像で、しかも1ショットで撮像できるのです。











また、こちらは、切削加工した金属部材の撮像例ですが、円周上に細かいヘアラインのような切削加工跡があり、従来型の照明だと、全体を均一に見ることさえ難しいものです。


これを、ここでは、照射立体角をリング状にして、被写体上のどの点でも全く同じ条件でリング状の照射光が照射されるようにしたものです。


従来型の照明だと、どのような大きさのリング照明を、どの程度の高さから照射するかで、全体を均一に撮像でき、しかも目指すべき特徴情報を抽出するのは至難の業でした。


少し見にくいですが、写真右奥のモニターに映し出されているのは、中心部分にドーナツ状に白い帯が浮かび上がった画像です。


これは、切削加工跡が少し深く残っている部分で、従来型の照明では、とてもこれを安定に撮像することはできないでしょう。






また、会期中に開催した、照明技術セミナーは、定員を大幅に上回り、当日ご参加の方々は全員が立ち見になって、会場に入りきれないくらいになってしまい大変ご迷惑をおかけいたしました。この場を借りて、お詫び申しあげます。(このセミナーの後、当日中に急遽、セミナー会場の拡張がなされました。)


VISA照明の動作原理については、すでに14年以上のロングランを続けている、高度ポリテクセンターで開催されているマシンビジョン向け照明技術の基礎編に続き、応用編、実践編が、合わせて年6回開催されており、中でも、次回、2016年7月21,22日に開催される応用編が、VISA照明の動作原理の基礎部分の解説になっており、本年末に発売予定の「マシンビジョンライティング発展編」では、その最適化設計の詳細が紹介される予定です。


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