マシンビジョンライティング株式会社
Machine Vision Lighting Inc.
 
2021/06/14 投稿


展示・発表内容の報告


今回の展示は、V-ISA Methodを用いた、下記の3点です。

 1.世界初の高速3Dパターンマッチングの動展示
 2.深さ方向の理論分解能0.24nmでの、半導体ウエハー上の結晶欠陥検査
 3.散乱光を発する錠剤等の、精緻な3D情報を含む画像を1ショットで撮像

以上は、全て、2016年に、欧州で第22回VISION Award第1位を受賞した技術に基づいており、この春、V-ISA Methodの基本特許が、世界でもっとも審査の厳しい欧州EUでも成立し、いよいよV-ISA Methodの全世界展開が図れる態勢となった。

すでに、大手企業を中心に、V-ISA Methodを用いた様々なアプリケーションが、開発段階から実利用段階に移行しつつある中、今回は、特に2.の半導体ウエハーのらせん転位等による結晶欠陥検出が、V-ISA 照明によって光を照射するだけで、ノーマルのカメラでいとも簡単に1ショット撮像出来ることに、注目が集まった。
 


また、3.の、これまでは極めて難しかった、錠剤の欠け・割れ・キズ・コンタミ・汚れ等の表面検査が、なんとエリアカメラの1ショットで行える技術にも、改めて関心が集まった。

これは、これまで従来型照明では成し得なかった、物体の持つ光物性を形状等も含めて、定量的な画像に変換することのできるV-ISA Methodの応用によるものである。

たとえば、3.の錠剤だと、従来型照明だと、下のような一応、影や光沢感のある、いわゆる人間の視覚用途には問題無い画像しか撮像出来なかったのに対して、
 
V-ISA照明で光を当てるだけで、下のように、物体の完全な3D情報が、ノーマルカメラの1ショットで、たった1枚のカラー画像に定量的に変換することができる。
 
その証拠に、上の画像を、人間の理解できる3D高低画像に変換すると、下のようになる。

つまり、V-ISA Methodに依ると、従来型照明では成し得なかった、機械が見る為の定量的な画像処理のための画像が取得できるのである。

これは、まるで魔法の光のようであり、「照明の革命」でもあると同時に、これまでディープ・ラーニング等の人工知能技術に頼らざるを得なかった、機械による画像認識の「画像処理の革命」でもある。

しかも、これまでは、本当に不可能であったといっても過言では無い、金属や光沢面を持つ物体に対する外観検査が、光の伝搬方向を直接、画像の濃淡に変換できる技術V-ISA Methodによって可能になったのである。(下は、使用済みポンド硬貨にV-ISA照明で光を照射して、1ショットで撮像した画像を3D高低画像に変換したもの)


このV-ISA Methodを用いて、世界初の3Dパターンマッチング技術のプロトタイプを1.として展示したが、これは、これまで検査さえ難しかった金属部品に対して、単なるパターンマッチングで簡単に実現できる技術として、こちらにも関心が集まった。

以上、3つの技術は、いずれも、これまで誰も実現することのできなかった、世界初の技術であり、下記の、展示会期中の第1日目に行った技術セミナーには、この緊急事態宣の中、定員一杯の聴衆となった。

なお、本セミナーは、別途、アーカイブのWEB聴講を期間限定で募集する予定です。



 V-ISA®照明とは、V-ISAメソッドを用いた照明(V-ISA Method Lighting)で、従来型照明の常識を覆す照明技術である。単なる光源として物体を明るく照らすだけの従来型の照明に対して、V-ISA照明は、被写体面のどの点に対しても全く同じ条件で光を照射することができ、しかもその照射形態を、様々に最適化して設定することができる。
 それはまるで魔法の光のようであり、照明の価値観を根本から一変させ、定量的な画像取得を可能とする照明技術として、2016年ドイツの展示会VISIONで、ディープラーニング等を凌いで第22回VISION Awardを受賞し、これが照明技術としては世界初の受賞となって世界の度肝を抜いた。
 V-ISA照明は、今、検査業界に新風を吹き込むが如くに広がりつつあり、今回はその応用技術を中心に紹介した。


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